このページの本文へジャンプする

頭痛


脳出血

突然頭痛が生じ短時間で増悪し嘔気、嘔吐を伴うことが多い。頭痛、嘔吐のみのこともあるが多くは出血の部位に応じ、手足のマヒやしびれ、言語障害などが出現する。さらに出血が増大すれば、意識障害も生じる。原因としては高血圧に起因するが、時には血管奇形などの血管異常によっても生じる。治療は、症状が軽く出血量も少ない場合は保存的(内科的)に、マヒなどの症状が強く出血量も中等量以上の場合は血腫吸引術を行う。著しい意識障害を伴う場合は救命のため開頭手術を要する場合がある。

くも膜下出血

突然の激しい頭痛、嘔吐で発症する。「これまでに経験したことのない様な」「バットで殴られた様な」と形容される激しい突発性の頭痛で出血量が多いと意識も消失する。まれに風邪と間違われるような軽度の頭痛のこともあるが、軽度でも発症の仕方は突発性で数日でも改善しないことが多い。原因はほとんどの場合、脳の太い血管に動脈瘤という血管のこぶがありこれが破れて大量の出血を生じる。死亡率が高く緊急に脳外科的治療を要す。

急性硬膜外血腫

頭部外傷直後、一瞬気を失うことがあるも意識回復後徐々に時間単位で血腫増大に伴い頭痛が増強し、さらに進めば手足のマヒや意識障害が出現する。脳外科的緊急手術を要す。

急性硬膜下血腫

比較的強い頭部外傷により生じ、受傷直後より意識障害があり、随伴する脳挫傷、脳浮腫によっては脳外科的緊急手術を行っても致命的となることがある。

慢性硬膜下血腫

軽微な頭部外傷後、救急受診時、CT上出血を認めなくても外傷後1~3ヶ月ぐらいの間に静脈性の出血が生じ血腫が徐々に増大するとそれに伴う鈍い頭痛が生じてくる。進行はゆっくりであるが、血腫量が多くなるとマヒや痴呆症状を伴うことがある。手術的治療にて完治する。

筋緊張性頭痛

頭の筋肉の緊張亢進や血流障害などによる頭痛で、頭重患を伴う持続性頭痛のことが多く、「バンドで締めつけられるような」とか「ものをかぶせられたような痛み」と表現されることが多い。肩こりを伴っていたり、午後につよくなることが多い。

髄膜炎

38°を越える頭痛が徐々に悪化、嘔吐、を伴う。手足のマヒ、しびれ、言語障害等は一般に伴わない。細菌性、ウイルス性、結核性、無菌性などいろいろな原因があるが、抗生剤などによる保存的治療を行う。

小脳出血

突然の頭痛で発症し、徐々に増悪するとともにめまい(回転性)、嘔吐を伴う。原因としては高血圧によるものが多いが、血管奇形による場合もある。出血が増悪すると呼吸障害も生じ、脳外科的緊急手術を要する場合がある。

脳幹出血

突然の頭痛で発症し、脳幹の部位によってはめまい、ものが二重に見える、手足のマヒ、しびれ言語障害を伴い、さらに大量の出血では強い意識障害や呼吸障害を伴う。部位的に脳外科的手術の対象となりにくく、強い後遺症を残すことが多い。

小脳梗塞

突然の回転性めまい、嘔吐で発症することが多く、梗塞側の手足の失調を伴う。広範囲になると、頭痛も伴い梗塞に起因する小脳浮腫が強くなると脳外科的緊急手術を要する場合がある。

脳幹梗塞

梗塞が生じた脳幹の部位・閉塞血管の大小によりさまざまな症状を呈するが、一般的にろれつ困難を伴う手足のマヒやしびれ、ものが二重に見えるなどの症状でで発症することが多く、めまいを伴うことが多い。主幹動脈の塞栓症では突然の意識障害、瞳孔以上、四肢マヒなどを呈し、重篤な後遺症を残すことが多い。塞栓症の場合は緊急の血栓溶解術が著効を呈する場合がある。

解離性脳動脈瘤

突然の後頭部痛で発症し、くも膜下出血になる場合と、脳梗塞になる場合の2種類がある。脳梗塞の場合、めまいや手足の失調、しびれを伴うことが多い。くも膜下出血の場合は激しい頭痛に嘔気・嘔吐を伴い、意識障害を伴うこともある。くも膜下出血の場合は脳外科的手術を要旨、脳梗塞の場合は内科的治療を行う。

突然の後頭部痛で発症し、くも膜下出血になる場合と、脳梗塞になる場合の2種類がある。脳梗塞の場合、めまいや手足の失調、しびれを伴うことが多い。くも膜下出血の場合は激しい頭痛に嘔気・嘔吐を伴い、意識障害を伴うこともある。くも膜下出血の場合は脳外科的手術を要旨、脳梗塞の場合は内科的治療を行う。

このページの先頭へ