核医学検査とは
- ガンマ線という放射線を放出する医薬品(放射性医薬品)を注射または服用してから検査します。この医薬品は、体内に入ると骨や脳など目的の臓器や組織に取り込まれます。この医薬品から放出される微量の放射線を専用のカメラで検出し、画像にすることで臓器の形態や機能を調べることが出来る検査です。
- 検査に使用される放射性同位元素の量は微量で、半減期が短いものが使用されます。
また、速やかに体外へ排出されるので心配する必要はありません。
検査について
- 骨、脳、心筋、肺、甲状腺、肝臓、腎臓など臓器別に多くの検査の種類があります。
心筋血流シンチ
心臓に負荷をかけて心臓の筋肉の動きや血液の動きを見る検査です。運動をしたり薬を使ったりして心臓に負荷をかけます。負荷をかけた状態と安静時の状態の2度検査することで心筋の虚血や壊死が起こっているのかを判断できます。
脳血流シンチ
多くの脳の病気は、血流の異常を伴っています。その脳の血流を調べることができ、脳血管の細かな変化を見つけることが出来ます。脳の生理的・機能的な情報を得る手段として用いられています。
骨シンチ
全身の骨の様子を検査して、がんの骨転移、外傷による微小骨折、炎症などを診断します。乳がん、肺がんなどの治療前や治療後の経過をみるうえで欠かせません。X線検査よりも早期に異常所見を発見できます。
検査方法
検査は、注射直後から始まる検査、2~3時間後から始まる検査、1日に2回する検査、2日後にする検査など検査目的のよって様々です。検査体位は、仰臥位に寝て検査します。検査時間は、30分~1時間ほどかかります。
注意事項
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、事前にお知らせください。
- オムツや尿パッドを使用している方は、事前にお知らせください。
- 検査中は、装置が身体に近づいて検査しますので、閉所恐怖症のある方は、事前にお知らせください。